ATS対応の書類ガイド

ATS対応の履歴書/職務経歴書:採用管理システムはどう読み取るか

ATS対応の履歴書/職務経歴書とは、採用管理システム(ATS)で正しく読み取られ、採用担当者にも見つけてもらえる書類のことです。採用管理システムは応募を保存して整理する仕組みで、誰を採用するかを決めるわけではありません。この記事では、ATSが書類をどう扱うか、信じなくてよい俗説、そして読み取られやすく読みやすい書き方を解説します。

執筆:JobTailorチーム最終更新日:

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採用管理システム(ATS)とは何ですか?

採用管理システム(ATS:Applicant Tracking System)は、企業が応募書類を受け付け、保存し、管理するためのソフトウェアです。企業の採用ページで「応募する」を押すと、職務経歴書はたいてい、こうしたシステムに届きます。Workday、Greenhouse、Lever、iCIMS、Oracle Taleo、SmartRecruitersは代表的な例で、ほかにも多くの企業が別のシステムを使っています。

ATS対応の職務経歴書とは、解析ツールが正しく読み取れ、採用担当者が見つけやすい職務経歴書のことです。「ATS対応」とは、それだけを指します。特別な形式があるわけではありません。構造が整っていて、実際のテキストが使われ、適切な言葉が適切な場所にある、ふつうの職務経歴書です。日本では定型の履歴書と自由形式の職務経歴書を分けて提出することが多く、企業ごとに書き換えるのは主に職務経歴書です。

企業がこうしたシステムを使うのは、人気の求人には、採用担当者が一件ずつ読める数を大きく超える応募が集まることがあるからです。システムは、検索機能とワークフローを備えた書類棚のようなものです。記録を保管し、選考の段階を進め、チームが候補者を探すのを助けます。判断するのは人です。

ATSは職務経歴書に対して実際に何をするのか

細かな動きはシステムや企業の設定によって異なります。よくある流れは次のとおりです。

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    ファイルを解析する

    システムはPDFやWordファイルからテキストを取り出し、氏名、連絡先、勤務先、役職、期間、学歴、スキルといった項目に振り分けようとします。これを解析(パース)と呼びます。解析ツールはシンプルなレイアウトはうまく扱えますが、複雑なレイアウトは苦手です。

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    候補者プロフィールを作る

    解析された項目が、あなたのプロフィールになります。多くのシステムでは、採用担当者がプロフィールと元のファイルを並べて確認できます。応募フォームも解析結果で自動入力されることがあり、そこで誤りに気づけます。勤務先や期間が違って入っていれば、解析が失敗しているサインです。

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    スクリーニングの質問をする

    応募フォームには、企業が設定した質問が含まれていることがよくあります。たとえば、この国で就労できますか。ビザの後援は必要ですか。必要な資格を持っていますか。要件を満たさない回答は、応募にフラグが付いたり、そこで選考から外れたりすることがあります。自動的な足切りが起きやすいのは、レイアウトではなく、こうした足切りの質問です。

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    採用担当者が検索して絞り込む

    採用担当者は、職種名、スキル、勤務先、勤務地、経験年数などで候補者を検索し、選考段階や回答で絞り込みます。求人票に「ステークホルダー管理」とあるのに、職務経歴書に「チームとの協働」とだけ書いてあると、前者の語句での検索にはヒットしないかもしれません。

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    一部のシステムは順位付けや候補の提案をする

    一部のシステムは、職務経歴書と求人を比較して、マッチ度を表示したり、応募者を並べ替えたりできます。その機能があるか、有効になっているか、実際に使われているかは、ベンダーや企業によって異なります。候補者がその結果を見ることはほとんどありません。特定のシステムの正確な採点式について断定している情報は、推測として扱ってください。

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    最終的に人が判断する

    採用担当者や配属先のマネージャーは、絞り込まれたリストを読み、次に進む人を選びます。ATSは決定を記録しますが、決定はしません。

ATSの俗説と実際

このテーマについての情報の多くは、半分だけ正しいものです。ここでは、実際に確かめられることを示します。

俗説実際のところ
ATSは、人が見る前に職務経歴書の75%を落とす。この数字は広く出回っていますが、信頼できる出典はありません。不採用は、採用担当者、配属先のマネージャー、企業が設定した足切りの質問によって生じます。
ATS専用の特別な書式が必要だ。そのような書式はありません。システムごとに違いはありますが、共通しているのは単純な点です。実際のテキスト、シンプルな構成、標準的な見出しを使うことです。
ロボットがすべての職務経歴書を採点し、採用担当者向けに順位を付ける。一部のシステムには順位付けやマッチ機能がありますが、使うかどうかは企業が決めます。多くの採用担当者は、今も応募者の一覧を自分で検索し、応募書類を自分で開いています。
白い文字でキーワードを隠せば、システムに勝てる。隠したテキストも、テキストであることに変わりはありません。採用担当者がプロフィールをコピー、検索、出力したときに現れることがあり、その場合は小細工と見なされます。やめておきましょう。
ATSはPDFを読めない。WordやGoogleドキュメントから書き出したテキストベースのPDFは、ほとんどの最新システムで読み取れます。スキャンやスクリーンショットには文字情報がありません。これが本当の問題です。
ATSスコアが高ければ面接に進める。チェックツールのスコアは、1件の求人票と職務経歴書を比較したシミュレーションです。職務経歴書に要件が含まれているかを示すもので、採用されるかどうかを示すものではありません。

あなたがコントロールできる2つのこと:読み取られることと見つけられること

「読み取られる」とは、解析ツールがすべての項目を正しく取り込めることです。「見つけられる」とは、採用担当者が検索しそうな語句が、採用担当者が入力する形で書類に含まれていることです。このガイドのほかの内容は、すべてこの2つのどちらかを支えるものです。どちらにも当てはまらないヒントは、無視して構いません。

ATS対応の職務経歴書の書き方:7つのステップ

以下の変更で、ほとんどのケースに対応できます。無料のATS対応職務経歴書テンプレートには、これらがすべて反映されているので、ゼロから書式を整える代わりにそこから始められます。

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    1段組みと標準的な見出しを使う

    左揃えの1段組みにし、人が読む順番どおりに並べます。見出しは「職務要約」「職務経歴」「学歴」「スキル」「資格」などの一般的な名称にしてください。「私の歩み」のような見出しは、職歴として認識されないおそれがあります。

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    連絡先は本文に書く

    氏名、住所(市区町村まで)、電話番号、メールアドレス、LinkedInのURLを、1ページ目の上部に通常の文字で書きます。多くの解析ツールはヘッダーやフッターを読み飛ばすため、メールアドレスのないプロフィールは行き止まりになります。アドレスは省略せずに書いてください。封筒のアイコンにはテキストが含まれていません。

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    日付と役職を統一する

    文書全体で同じ日付形式を使います(例:2023年1月 – 2025年3月)。解析ツールはそこから経歴の時系列を組み立てるためです。実際の役職名を使いましょう。社内独自の役職が特殊な場合は、一般的な名称を括弧で添えてもかまいませんが、役割を実際に表している場合に限ります。

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    テキストベースのファイルで保存する

    .docx、またはWordやGoogleドキュメントから書き出したPDFを使います。求人票でファイル形式が指定されていれば、それに従ってください。スキャン、スクリーンショット、画像だけのPDFは避けてください。解析ツールは画像を読めないからです。PDFのテキストを選択できれば、解析ツールも通常は読み取れます。

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    重要な内容はすべてテキストで書く

    写真、ロゴ、アイコン、グラフ、スキルバー、星評価には、キーワードが含まれません。「Python、SQL、Tableau」のように文字で書いてください。表やテキストボックスの内容は、一部の解析ツールが読み飛ばしたり、順番を崩したりすることがあります。大事な事実は、通常の段落と箇条書きに入れましょう。

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    求人票のキーワードを誠実に使う

    求人票が求めている職種名、ツール、資格、手法を書き出します。実際に持っているものは、求人票の正確な表現を職務要約、スキル、職務内容の箇条書きに使ってください。その横に根拠も添えます。「営業チーム向けにTableauのダッシュボードを作成」のように書き、「Tableau」とだけ書かないようにしましょう。やっていないことは書かないでください。

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    正式名称を書いてから略語を使う

    一方の形で検索すると、もう一方がヒットしないことがあり、採用担当者は両方を入力します。最初は「検索エンジン最適化(SEO)」「公認会計士(CPA)」「顧客関係管理(CRM)」のように書き、その後はどちらの形でも使えます。求人票で使われている形を先に書いてください。

ATS対応とリスクのある書き方:ATSが見るものと採用担当者が見るもの

あなたは2種類の読み手に向けて書いています。解析ツールは取り出せた内容を保存し、採用担当者はそのプロフィールをもとに作業します。多くの場合、元のファイルも並べて見られます。

書類の内容ATSが保存する可能性のあるもの採用担当者に見える可能性のあるものより安全な書き方
ヘッダーにある電話番号とメールヘッダーを読み飛ばすツールでは、多くの場合なし連絡先欄が空のプロフィール1ページ目の上部、本文の中に連絡先を書く
スキル欄を兼ねたサイドバーの2段組み両方の段の行が混ざった状態職務内容の箇条書きの中に、スキルの断片が入る1段組みにし、職歴の後にスキル欄を置く
スキルバーや星評価スキルのテキストがまったくない検索にかからない、見た目だけの図スキルを文字で書く
見出し:「私が成果を出した場面」職歴の見出しが存在しない可能性ラベルのない職歴職務経歴
「SEO」だけ略語だけ読みやすいが、正式名称での検索にはヒットしないことがある検索エンジン最適化(SEO)
「’22–現在」や「2023年夏」などの日付日付が欠けている、または誤っていて、経歴の時系列が崩れる在籍期間が不明確で、経験年数の絞り込みが誤作動することがある2022年1月 – 現在
Wordから書き出した1段組みのPDF読み順どおりのきれいなテキスト送付したファイルと一致するプロフィールこのまま使う

英文CVの場合:英国や欧州の応募でも同じルール

ATS対応のCVは、同じルールで書かれたCVです。英国、アイルランド、欧州の多くの地域では、「CV」は1〜2ページの書類を指す一般的な言葉で、米国で「resume」と呼ばれる書類と同じものです。同じ採用管理システムが、そのCVを読みます。解析ツールはファイル名を気にしません。見るのは構造です。

変わるのは仕組みではなく、慣習です。米国のresumeで要約にあたる部分には、短い自己紹介文(パーソナルステートメント)を使います。英式のつづり、A4用紙、月名を省略しない日付を使います。英国では2ページが一般的ですが、米国のresumeは1〜2ページです。学術的なフルCVは長くなることがあり、企業から求められれば提出して問題ありません。ただし見出しは標準的なものにし、連絡先は本文に置いてください。

英国のCVには、年齢、生年月日、婚姻状況を書かないのが一般的です。写真が慣習として残っている国では、氏名と連絡先は画像の一部ではなくテキストで書いてください。解析ツールは画像を読めないためです。求人票と同じ言語で、その言語で一般的な見出しを使って書きます。「英文レジュメとCVの違い」の解説記事で、詳しい違いを確認できます。

応募する前にATS対応の書類をテストする

10分あれば十分で、何もインストールする必要はありません。

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    プレーンテキストのエディタに貼り付ける

    送信する正確なファイルを開き、すべて選択してコピーし、NotepadまたはTextEditに貼り付けます。氏名と連絡先が最初に来ていて、職歴と日付が順番どおり並んでいて、何かが欠けたり崩れたりしていないか確認してください。画面で見えているものは、解析ツールが受け取るものにかなり近いです。

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    実際の求人票でATSチェッカーを使う

    無料のATSチェッカーに職務経歴書をアップロードし、求人のリンクを貼り付けます。職種、経験、学歴、専門スキル、信頼性、勤務地、文字数、定量的な成果、キーワードごとに内訳のあるマッチ度が表示され、不足しているキーワードも一覧になります。チェッカーはファイルから抽出されたテキストを採点するため、段組みやヘッダーの問題で失われた内容は不足として表示されます。書式の別途チェックは行わないので、先ほどのテキスト確認を先に行うことをおすすめします。

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    不足している点を冷静に確認する

    不足しているキーワードごとに、その業務を本当にやったかを自問してください。やったことがあるなら、根拠を添えて箇条書きに加えましょう。やっていないなら、書かないでください。求人票をそのままコピーしてマッチ度を100に近づけようとしないでください。

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    応募フォームの入力内容を確認する

    Workdayのポータルなど、多くの企業の応募フォームは、アップロードした職務経歴書から項目を自動入力します。入力された氏名、勤務先、日付を確認してください。項目が間違っていれば、解析が失敗しています。ファイルを修正して、もう一度アップロードしてください。

JobTailorでATS対応の職務経歴書を作る方法

書式はやさしい半分です。難しいのは、何も作り話をせずに、応募ごとに職務経歴書を求人に合わせることです。JobTailorは求人票を読み、あなたの職務経歴書と比べて、職務要約、職務内容の箇条書き、スキルへの修正案を提示します。すべての変更は提案として届き、承認するか拒否するかを選べます。経歴にない勤務先、職種、期間、学位、ツール、数値は、一切追加されません。

まずはWord用の無料ATS対応職務経歴書テンプレート、または無料の職務経歴書作成ツールから始めてください。どちらも1段組みで、会員登録は不要です。作成ツールはPDFとWordのファイルをメールで送ってくれます。そのうえで、実際の求人票で無料のATSチェッカーを使いましょう。無料プランでは、月に2件まで調整済みの職務経歴書を作成でき、Chrome拡張機能(Edgeでも動作)は、50以上の求人サイトや企業の採用ページの求人を読み取れます。これで面接が保証されるわけではありません。職務経歴書を読みやすく、見つけやすくするものです。その部分はあなたがコントロールできます。

よくある質問

ATS対応の職務経歴書とは何ですか?

ATS対応の職務経歴書とは、採用管理システムが読み取れ、採用担当者が見つけやすいように作られた職務経歴書です。1段組み、標準的な見出し、プレーンテキスト、本文にある連絡先、そして誠実に当てはまる場合は求人票の言葉を使います。特別な書類ではなく、構造の整ったふつうの職務経歴書です。

ATSはPDFを読めますか?

実際のテキストが含まれていれば読めます。WordやGoogleドキュメントから書き出したPDFは、ほとんどの最新システムで読み取れます。スキャンやスクリーンショットは単なる画像なので、解析の対象になりません。PDFの1行を選択できるか試してみてください。選択できれば、解析ツールも通常は読めます。求人票で特定の形式が求められていれば、その形式で送ってください。

ATSは職務経歴書を自動で落としますか?

多くの場合、そうではありません。ATSは応募を保存、解析、整理し、採用担当者が検索できるようにします。自動的な不採用は、就労資格や必要な資格など、企業が設定した足切りの質問によって生じることが多く、レイアウトが原因ではありません。順位付けやマッチ機能を備えたシステムもあり、それを使うかどうかは企業が決めます。よく引用される「ATSによって職務経歴書の75%が落とされる」という説には、信頼できる出典がありません。

ATS対応のCVと職務経歴書は違いますか?

いいえ。解析ツールが見るのはファイルであって、ラベルではありません。同じ1段組み、標準的な見出し、テキストベースのファイルを使えば、CVでも職務経歴書でも同じように読み取られます。違いは慣習だけです。職務要約の代わりに自己紹介文を使う、英式のつづりを使う、A4用紙を使う、一般的な長さに収める、といった点が異なります。

良いATSスコアとは何ですか?

実際の採用管理システムが候補者にスコアを表示することはほとんどなく、業界共通の合格ラインもありません。目にする数字は、1件の求人との一致を模擬するチェックツールのものです。目安として、スコアが80程度を超えていれば、主要な要件が職務経歴書に含まれていると考えられます。求人票をそのまま写して100を目指す必要はありません。最終的には人が読みます。

ATSごとに別の職務経歴書を用意する必要はありますか?

いいえ。Workday、Greenhouse、Lever、iCIMS、Taleo、SmartRecruitersは細部が異なりますが、実際のテキストと標準的な見出しを使った1段組みの職務経歴書が、どれに対しても最も安全です。応募ごとに変えるべきなのは内容です。職務要約、スキル、箇条書きを、その求人に合わせて調整してください。

企業がどのATSを使っているかは、どう見分けられますか?

応募ページのURLでわかることがよくあります。Workdayのサイトは多くの場合myworkdayjobs.com、Greenhouseはgreenhouse.io、Leverはlever.co、SmartRecruitersはsmartrecruiters.comを使います。企業によっては自社ドメインの下でシステムを運用しているため、必ずしも判別できません。ただ、それを知る必要はほとんどありません。1つのきれいな職務経歴書で、どこにでも応募できます。

この章を実践に活かす

きれいな職務経歴書を1つ作り、求人ごとに調整する

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