面接対策

求人票から始める、面接対策のコツ

面接対策で最も役立つのは、求人票から始めることです。求人票には面接で聞かれやすい内容が書かれているからです。ここでは、48時間で進める12ステップの計画、要件と質問の対応表、STAR法で作った回答例、当日と面接後にすることをまとめました。

執筆:JobTailorチーム最終更新日:

このページの目次11セクション

面接対策は、求人票を読むことから始まります

面接対策では、求人票を起点に考えるのが効果的です。募集している職務内容を書き出し、それぞれの要件から面接で聞かれそうな質問を想定し、その質問に答えられる実際の経験を1つ準備します。そのうえで企業を調べ、声に出して練習し、前日に当日の段取りを確認します。多くの人は代わりに、一般的な質問リストの暗記に時間を使っています。

「なぜこの会社なのですか」や「最大の弱みは何ですか」といった定番の質問には、一般的なリストも役立ちます。ただ、合否を左右する質問の多くは求人票から出てきます。担当業務、使うツール、解決すべき課題などです。採用担当者や配属先のマネージャーは、あなたより最近その求人票を読んでいることが多いので、まずは求人票から始めましょう。

このページは、面接の前後を含めた準備の全体像です。求人票から質問を作ることだけを知りたい場合は、「面接の想定質問を求人票から作る方法」で、その工程を詳しく解説しています。以下では、面接前、面接当日、面接後にやることをまとめます。

面接対策の12ステップ|48時間の進め方

時間がない場合は、ステップ1〜4と7が特に重要です。1週間あるなら、同じステップを分散させ、模擬面接を加えてください。

  1. 1
    面接48時間前:求人票を3回読む

    1回目は全体像をつかみ、2回目は業務内容の動詞に線を引き、3回目は必須条件に丸をつけます。繰り返し出てくる言葉は、チームがもっとも重視していることを示しているので、メモしておきましょう。

  2. 2
    面接48時間前:要件を質問に変える

    業務内容と要件のそれぞれについて、どんな質問が出そうか、そしてそれに対して何を示す必要があるかを書き出します。下の表で方法を示しています。8〜10個の質問を目安にしてください。

  3. 3
    面接48時間前:5つのエピソードを用意する

    実際のプロジェクトや場面を5つ選びます。成功、対立、そこから学んだ失敗、締め切り、指導やリードした経験などです。1つの良いエピソードで、複数の質問に答えられます。

  4. 4
    面接36時間前:エピソードをSTAR法で書く

    各エピソードを文章ではなく、箇条書きで4行にまとめます。各エピソードに具体的な結果を1つ入れましょう。数字があれば数字を、なければビフォーとアフターの変化を書きます。

  5. 5
    面接36時間前:企業研究を30分で行う

    下のチェックリストを使いましょう。目的は雑学を集めることではありません。あなたの経験と、企業が今抱えている課題を結びつける一文を作ることです。

  6. 6
    面接36時間前:面接官を調べる

    LinkedInや企業サイトで、面接官の役職と経歴を確認します。共通点を1つ見つけ、その人の立場から見て重視しそうなことをメモしておきましょう。

  7. 7
    面接24時間前:90秒の自己紹介を準備する

    「自己紹介をお願いします」は、ほぼ必ず最初に聞かれます。「今の仕事」「これまでの関連する経験を1〜2つ」「この役割が次のステップとして適している理由」の3つで組み立てましょう。

  8. 8
    面接24時間前:答えにくい質問を準備する

    職歴の空白期間、転職理由、弱み、希望年収などです。それぞれに、落ち着いた正直な2文の回答を用意しましょう。その職種の給与レンジを調べて、希望年収の根拠を持っておくことが大切です。

  9. 9
    面接24時間前:逆質問を選ぶ

    5つを選び、優先順に並べます。会話の中で答えが分かるものもあるからです。少なくとも1つは、求人票の具体的な一文に関する質問にしましょう。

  10. 10
    面接24時間前:声に出して2回練習する

    黙読では話が長くなる癖に気づけません。友人に聞いてもらうか、録音して、1問ずつ声に出して答えましょう。行動面接の回答は1つ60〜90秒を目安にします。

  11. 11
    前日:段取りを確認して、準備を終える

    面接の時間、時差、住所やビデオ通話のリンク、面接相手を確認します。服装、印刷した職務経歴書、ペンを用意しましょう。勉強は終えて、しっかり眠ってください。

  12. 12
    面接後24時間以内:短いお礼メールを送る

    3〜4文で、面接で話題になった具体的な内容に触れます。詳しくは後述の「面接後のフォロー」をご覧ください。

面接の想定質問|求人票の内容と質問を対応させる

さまざまな職種の例です。応募する求人票のすべての行について、同じことをしてみてください。

求人票の記載想定される質問示すべきこと
20社以上の取引先アカウントを担当する3社から同時に対応を求められたとき、どのように優先順位を決めますか。再現性のある方法を、実例と成果とともに示すこと。
Tableauでダッシュボードを作成・運用する作成したダッシュボードについて説明してください。誰が使い、何が変わりましたか。ツールの習熟度と業務への影響。グラフを作っただけでは不十分です。
エンジニアやデザイナーと協業するエンジニアと意見が合わなかった経験を教えてください。どのように決着しましたか。意見が違っても、関係を保ったまま進められること。
HIPAA(米国の医療情報保護法)の対象データを扱った経験保護されたデータを、日常業務でどのように扱っていますか。ルールを知っているだけでなく、具体的な習慣や管理方法があること。
顧客の解約率(チャーン)を下げる次の四半期に解約率が2ポイント上がったら、まず何を確認しますか。指標を原因に分解する、構造的な方法。
変化の激しい環境で成果を出す優先順位が1週間に2回変わった経験を教えてください。落ち着いて計画を立て直したこと、そして何を後回しにし、なぜそうしたか。

STAR法の使い方と回答例

STARは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字です。行動面接の回答を短くまとめ、結果で締めくくるための型です。時間配分の目安は、状況と課題に全体の約5分の1、自分が取った行動に大半、結果に残りの約5分の1です。自分の行動を説明するときは、「私たちは」ではなく「私は」と言いましょう。

回答は60〜90秒に収めるのが目安です。緊張していると、思ったより長く感じるものです。結果に明確な数字がない場合は、ビフォーとアフターで示せば十分です。たとえば、作業にかかっていた時間、見つかっていたミスの数、変わった判断などです。以下に、「業務の進め方を改善した経験について教えてください」という質問への回答例を示します。

STAR法の例|業務プロセスを改善する

説明用に短くまとめた架空の例です。すべての内容を自分の経験に置き換えてください。細部を補うと、話し言葉で約90秒になります。

構成話す内容
状況従業員40名のソフトウェア会社で、サポートチームを率いていました。新しく入ったメンバーが、チケットを一人で処理できるようになるまでに約6週間かかっていました。
課題品質スコアを下げずに、オンボーディング期間を短くするよう求められました。
行動直近でエスカレーションされた50件のチケットを確認し、繰り返し起きている問題を5種類見つけました。それぞれについて1ページのガイドを作成し、新しいメンバーごとに担当の先輩を1人つけました。
結果その後の2回の育成では、新メンバーが約4週間で一人で対応できるようになり、品質スコアはチームの平均と同じ水準になりました。ガイドは今もチームのWikiにあります。

企業研究チェックリスト(30分)

プロジェクトにしすぎず、情報通に見える程度の準備です。

  • 事業内容:何を売っているか、誰が買うか、どう儲けているか。可能なら試用するか、デモを見てみましょう。
  • 最近のニュース:直近3か月の報道、製品リリース、資金調達、経営陣の交代など。
  • 競合:2社の名前と、この会社がどこで違うのかを1行で。
  • ポジション:チームの規模、報告先、新設か欠員補充か。求人票にヒントがあることが多いです。
  • 価値観:採用ページを読み、実体験で裏付けできる価値観を1つか2つ選びましょう。
  • 社員の口コミ:必ず一方的な意見なので、事実としてではなく、質問を考えるための参考にしてください。

面接で逆質問する内容

逆質問がないと、志望度が低いと受け取られることがあります。よい質問をすることも、面接の一部です。

  • 仕事内容:この職務の最初の90日間は、どのように進むのでしょうか。
  • 成果:入社6か月後、12か月後に、うまくできているかどうかは何で判断されますか。
  • 課題:求人票には書かれていない、この仕事でいちばん難しい点は何ですか。
  • チーム:すべてが急ぎのとき、チームはどのように優先順位を決めていますか。
  • 次のステップ:選考の残りの流れと、結果の連絡はいつ頃いただけますか。
  • 避けたいこと:採用ページにある情報を聞くことや、初回の面談で休暇や福利厚生から話し始めることです。

当日:対面、電話、ビデオ面接

基本的なことで失敗する人のほうが、難しい質問で失敗する人より多いものです。

  • 対面:10分ほど前に到着し、会う人全員に丁寧に接しましょう。印刷した職務経歴書と、逆質問を持参してください。
  • ビデオ:前日に、リンク、カメラ、マイクを確認します。招待で指定されたツール(Zoom・Teams・Google Meet)をそのまま使いましょう。
  • 環境:カメラは目線の高さに、顔に光が当たるように、背景はシンプルに。通知はオフにし、イヤホンを使いましょう。
  • メモ:5つのエピソードを1枚にまとめ、画面の横に置きます。ちらっと見るのは良いですが、読み上げないでください。
  • 電話:静かな場所で受けましょう。声が出やすいなら立って話すのもよく、水を手の届くところに置いてください。
  • トラブル時:接続が切れたら、すぐに入り直し、落ち着いてそう伝えましょう。答えに詰まったら、考える時間をもらってください。

面接後:お礼と経過確認

面接から24時間以内に、お礼のメールを送りましょう。面接官のメールアドレスがわかっていれば、それぞれに。わからなければ、採用担当者を通じて送ります。3〜4文にまとめ、面接の感謝、話題になった具体的な内容、そしてこの職務にまだ興味があることを一言伝えましょう。お礼メールだけで結果が決まることは少ないですが、手軽で、あなたとの適性を改めて伝える機会になります。

受けた質問は、記憶が新しいうちに書き出しておきましょう。どう答えるべきだったかもメモします。決定の期日として伝えられた日を過ぎたら、1営業日待ってから、短く丁寧に確認の連絡をしましょう。それ以上の催促は、あまり効果がありません。

JobTailorの応募管理では、選考の段階、メモ、連絡先を1か所にまとめられ、すべてのプランで無料です。面接対策機能では、求人票から想定質問を抽出し、それぞれにポイントと回答例を表示します。最初の下書きとして役立ちます。回答は必ず、自分の経験に合わせて書き直しましょう。

よくある質問

面接対策はどのくらい前から始めるべきですか。

面接の2〜3日前から始めるのが理想です。そうすれば、エピソードを書き、練習する時間を確保できます。面接が明日なら、いちばん効果的なのは、求人票を読み、想定質問と結びつけること、STAR法の回答を3〜4つ作ること、そして自己紹介を声に出して練習することです。合計で3〜4時間ほどの集中した作業になります。

面接でよく聞かれる質問は何ですか。

「自己紹介をお願いします」「この仕事を志望する理由」「なぜこの会社なのか」「長所と短所」「対立を経験したとき」「失敗した経験」「転職理由」「質問はありますか」などです。まずはこれらを準備し、そのうえで求人票から導いた職種固有の質問を加えましょう。

エピソードはいくつ準備すればよいですか。

実際の経験にもとづくエピソードを5〜6つ用意すれば、ほとんどの行動面接の質問に対応できます。1つのエピソードは、切り口を変えて複数の質問に使えるからです。担当したプロジェクトは、責任、締め切り、対立、成果の質問に答えられます。結果が明確なエピソードを選び、そのうち少なくとも1つには、失敗とその後の改善を含めてください。

「自己紹介をお願いします」にはどう答えればよいですか。

60〜90秒にまとめ、「今の仕事」「これまでのキャリアで関連する経験を1〜2つ」「この役割が次のステップである理由」の3つで組み立てましょう。求人票に合わせて調整してください。これは仕事の自己紹介であり、人生の物語ではありません。

ビデオ面接の準備はどうすればよいですか。

前日に、リンク、カメラ、マイクを確認しましょう。顔に光が当たる位置に座り、カメラを目線の高さにし、通知をオフにして、エピソードを1枚にまとめて画面の横に置きます。大事なことを話すときは、カメラを見てください。接続が切れたときに備えて、スマートフォンのテザリングなどの代替手段も用意しておきましょう。

AIは面接対策に役立ちますか。

はい。主に、求人票から想定質問を作る、STAR法の回答を組み立てる、質問を使って練習する、といった場面で役立ちます。回答例は、あくまで下書きとして扱ってください。最終的な回答は、実際の経験にもとづいて作り、自分の経験ではない話を書いてはいけません。面接官は深掘りの質問をするからです。JobTailorの面接対策では、求人票から想定質問を抽出し、それぞれにポイントと回答例を表示します。

お礼メールはいつ送ればよいですか。

面接から24時間以内、できれば当日の夜に送るのが理想です。3〜4文にまとめ、会話で話題になった具体的な内容に触れ、志望度を伝えましょう。面接官全員のメールアドレスがわからない場合は、採用担当者に1通送り、各面接官へ転送してもらうよう依頼してください。

この章を実践に活かす

求人票から想定質問を見つけましょう

求人票を貼り付けると、JobTailorが想定される質問を表示します。それぞれにポイントと回答例があり、実際の経験をもとに書き直せます。無料プランあり、クレジットカードは不要です。